はじめに:骨格診断が教えてくれる「本当に似合う」体型カバー術
「この服、雑誌で見た時はとても素敵だったのに、自分が着ると何だか似合わない…」そんな経験はありませんか?実は、その理由は単純に「体型のせい」ではないのです。骨格スタイル分析®(骨格診断)は、ひとりひとりが生まれ持った骨格によるスタイルの違いによって、似合うファッションの素材や形を知り、ファッションを楽しむための理論なのです。
現代のファッションシーンでは、体型カバーと骨格診断を組み合わせることで、より似合って素敵に見えるコーディネートが見つかります。ただ単に「隠す」だけではなく、自分の骨格に合った方法で美しく見せることが、今求められているスタイルアップ術なのです。
この記事では、骨格診断の3つのタイプ(ストレート・ウェーブ・ナチュラル)それぞれに適した体型カバー術を詳しく解説し、毎日のコーディネートに活かせる実践的なテクニックをご紹介します。
【基本知識】骨格診断で変わる体型カバーの考え方
従来の体型カバーの問題点
従来の体型カバーは、気になる部分を「隠す」ことに重点を置いていました。しかし、骨格診断とは、「太っている、やせている」ではなく、自分自身の生まれ持った身体の質感やラインの特徴を分析する手法です。つまり、体重や体型の変化に関係なく、その人が本来持っている骨格の特徴を活かすことが重要なのです。
骨格診断が教える新しい体型カバー術
骨格スタイルにあうものを身につけると スタイル良く着やせしてみえる 流行に関係なくおしゃれにみえる 好感度アップ(第一印象アップ)という効果が期待できます。
これは、自分の骨格タイプを理解し、それに合った服を選ぶことで、自然と体型カバーができるということを意味しています。無理に隠そうとするのではなく、骨格の特徴を活かしながら美しく見せる方法を身につけることが、現代の体型カバー術の基本なのです。
【ストレートタイプ】上重心のメリハリボディを活かす体型カバー術
ストレートタイプの特徴
ストレートタイプの特徴は「上重心」「グラマラス」「メリハリボディ」がキーワードです。筋肉によるグラマラスなボディが魅力的! シンプル/ベーシック/定番スタイルが最も美しく見えるタイプです。
具体的な体型の特徴として、鎖骨からバストトップにかけて直線的につながる。胸に厚みがあり、横から見ると立体的という点が挙げられます。
ストレートタイプの体型カバーポイント
1. シンプルなデザインで立体感を活かす
ハリのある質感をもっているので、身につけるものも厚みがあり、ハリのある質感で、シンプルなデザインをセレクトすることが重要です。装飾の多いデザインは避け、素材そのものの質感で勝負しましょう。
2. 縦のラインを意識したコーディネート
全体的にシンプルで縦のラインを意識したコーディネートが似合います。Vネックのトップスやロングカーディガンなど、縦の流れを作るアイテムを積極的に取り入れましょう。
3. 避けるべきアイテム
薄すぎる生地や重ね着は着太りして見えがちなので、上半身のボリュームが出すぎないようにIラインシルエットを目指しましょう。特にトレンドのオーバーサイズシルエットも着太りして見えるので要注意です。
ストレートタイプのお悩み別解決策
上半身のボリュームが気になる場合
上半身にボリュームがあるストレートタイプは、Xラインが特に有効です。身体の真ん中にあたるウエスト位置がシェイプされたデザイン、または、ベルトでウエストマークするなど、ウエスト位置を強調したコーディネートを心がけましょう。
二の腕カバーのテクニック
二の腕が気になる場合は、袖のデザインにこだわりましょう。デコルテを出すとフェイスラインがスッキリとした印象になりますが、Vネックを選ぶことでそこにシャープさが加わります。
【ウェーブタイプ】下重心の華奢なボディを美しく見せる体型カバー術
ウェーブタイプの特徴
骨格診断 ウェーブタイプの特徴は「下重心」「華奢」「やわらかな曲線」がキーワードです。やわらかな質感をもっているので、身につけるものも薄手でやわらかな質感、装飾のあるデザインをセレクトすることが重要です。
ウェーブタイプの体型カバーポイント
1. 上半身にボリュームを持たせる
どちらかと言うと重心が下にあるので、上半身や顔まわりにポイントを持ってくるとバランス良く見えます。重ね着や主張のある色柄物、ストールなどでアクセントを効かせるのも効果的です。
2. コンパクトなサイズ感を意識
華奢で線の細さを感じさせるウェーブタイプの方は、コンパクトなサイズの方が着映えします。逆にダボっとしたシルエットや着丈が長すぎるアイテムはだらしない印象を与えがちなので避けた方が無難です。
3. 装飾を活用したスタイリング
ウェーブタイプは装飾のあるデザインが得意なので、フリルやレース、リボンなどの女性らしいディテールを積極的に取り入れましょう。これらの装飾が体型カバーにも役立ちます。
ウェーブタイプのお悩み別解決策
下半身のボリュームが気になる場合
下半身にボリュームがある場合は、上半身に視線を集めることが効果的です。明るい色のトップスや、ネックレスなどのアクセサリーで上半身を華やかに演出しましょう。
華奢さをカバーしたい場合
華奢すぎることが気になる場合は、適度なボリュームのあるトップスを選びましょう。ただし、全体のバランスを考えて、ボトムスはコンパクトにまとめることが重要です。
【ナチュラルタイプ】フレーム感のあるスタイリッシュボディを活かす体型カバー術
ナチュラルタイプの特徴
骨格診断 ナチュラルの人は、筋肉や脂肪があまり感じられない、スタイリッシュなボディを持っています。骨が太く大きく、関節も目立ちます。全体的に四角形のようなフレーム感があります。
ナチュラルタイプの体型カバーポイント
1. ゆったりとしたシルエットを活用
スタイリッシュな体型のナチュラルタイプの方は、ゆったりとしたシルエットを意識したスタイリングがお似合いです。ほどよく力の抜けた雰囲気が、より魅力を引き出してくれます。
2. 避けるべきアイテム
逆に、コンパクトな着丈やぴったりし過ぎるサイズ感は避けた方がベターです。ハイゲージニットやハリが強すぎる素材もあまりおすすめできません。
3. カジュアルなアイテムが得意
飾らない自然体な雰囲気が魅力の骨格ナチュラルタイプは、どちらかというとカジュアルでラフな装いが似合います。デニムやカーゴパンツなどのカジュアルアイテムを上手に取り入れましょう。
ナチュラルタイプのお悩み別解決策
骨格の目立ちをカバーしたい場合
関節や骨格の目立ちが気になる場合は、適度にゆとりのあるアイテムを選びましょう。ただし、だらしなく見えないよう、全体のバランスを整えることが重要です。
女性らしさをプラスしたい場合
カジュアルな印象になりがちなナチュラルタイプですが、素材や色味で女性らしさをプラスできます。柔らかな質感のニットや、優しい色合いのアイテムを選んでみましょう。
【実践編】骨格タイプ別・具体的なコーディネート例
ストレートタイプのコーディネート例
オフィスコーデ
– 白のブラウス(ハリのある素材)
– 紺のテーラードジャケット
– ストレートパンツ
– パンプス
この組み合わせで、シャツにテーラードジャケットのスーツなど、定番のアイテムを身につけても、地味にならず洗練さを演出できます。
休日カジュアル
– Vネックのカシミアニット
– ストレートデニム
– ロングカーディガン
– フラットシューズ
縦のラインを意識しながら、上質な素材で大人らしさを演出しましょう。
ウェーブタイプのコーディネート例
女性らしいお出かけコーデ
– フリル付きブラウス
– ハイウエストスカート
– ショートジャケット
– ヒールパンプス
上半身にボリュームを持たせ、ウエストラインを強調することで、スタイルアップが叶います。
デイリーカジュアル
– ボーダートップス
– プリーツスカート
– カーディガン
– バレエシューズ
柔らかな素材と適度な装飾で、ウェーブタイプの魅力を引き出しましょう。
ナチュラルタイプのコーディネート例
リラックスコーデ
– オーバーサイズシャツ
– ワイドパンツ
– ロングベスト
– スニーカー
ゆったりとしたシルエットで、自然体の魅力を表現しましょう。
きれいめカジュアル
– リネンシャツ
– クロップドパンツ
– ロングジャケット
– ローファー
軽やかなリネンシャツで力の抜けたカジュアルムードを満喫して、きれいめに仕上げた大人のカジュアルスタイルです。
【応用テクニック】体型カバーをさらに効果的にする5つの技
1. 色の使い方でスタイルアップ
濃い色を選んで引き締めることも大事です。気になる部分には濃い色を、強調したい部分には明るい色を使うことで、視覚的な効果を狙いましょう。
2. 素材の選び方
厚手の縦に落ちる素材感なら体の凹凸を拾わず、気になるラインをカバーできるため、体型カバーには適度な厚みのある素材を選ぶことが重要です。
3. 着丈の調整
コーディネート全体に縦のラインを意識すると、腰のボリュームが隠せます。適切な着丈を選ぶことで、体型カバーと同時にスタイルアップが叶います。
4. アクセサリーの活用
鎖骨、手首、足首など体のパーツの中でも細く見える部分を見せると、程よい抜け感を出すことができるため、アクセサリーで細い部分を強調しましょう。
5. バランスの取り方
パンツとトップスの面積が2:1の割合になるように意識すれば、上下のメリハリがついてバランスが良くなりますし、着痩せ効果も期待できます。
【よくある失敗例】体型カバーコーデで避けるべき3つのNG
1. 隠しすぎてしまう
カバーしたい部分を隠しすぎると野暮ったくなってしまうので、抜け感を出しつつ日々のコーディネートで挑戦してみて下さい。完全に隠すのではなく、適度に見せることがポイントです。
2. 骨格に合わないアイテムを選ぶ
自分の骨格タイプに合わないアイテムを体型カバーのために選んでしまうと、かえって不自然に見えてしまいます。骨格診断を活用して、自分に合ったアイテムを選びましょう。
3. サイズ感を間違える
大きすぎる服を選んでしまうと、かえって太って見えてしまいます。適切なサイズ感を見つけることが、体型カバーの基本です。
【季節別応用】骨格タイプに合わせた体型カバーの実践法
春の体型カバーコーデ
春は軽やかな素材が多くなる季節。1枚でサマになるタフタボリュームブラウスは、正統派ネイビーにたっぷり寄せたギャザーが魅力的! ホワイトのデニムマキシスカートにタックインすることで、スタイルアップ効果も期待できます。
夏の体型カバーコーデ
夏は薄着になる季節だからこそ、体型カバーが重要です。ボリューミーなトップスで上下のシルエットに差をつければ、着痩せ効果も抜群です。
秋冬の体型カバーコーデ
重ね着が増える秋冬は、重ね着が増える春、秋、冬に使える着やせのコツを活用しましょう。レイヤードスタイルで縦のラインを意識することが重要です。
【まとめ】骨格診断で見つける、あなただけの美しい体型カバー術
骨格診断を活用した体型カバー術は、単に気になる部分を隠すのではなく、自分の持つ美しさを最大限に引き出すための方法です。骨格診断でご自身の体型のタイプを知ってファッションに生かすことで、より似合って素敵に見えるコーディネートが見つかります。
大切なのは、自分の骨格タイプを正しく理解し、それに合った服選びをすることです。太っている/痩せているといった事は関係なく、身長や年齢にも左右されない、生まれついた体のタイプで診断していきますので、一度理解すれば長く活用できる知識となります。
今回ご紹介した7つの黄金ルールを参考に、ぜひあなたも骨格診断を活用した体型カバー術を実践してみてください。毎日のコーディネートがもっと楽しく、そして美しくなるはずです。
最後に、ぽっちゃりだから体型カバーできるいつものファッションしかできない、、なんてことはありません。どんな体型の方でも、骨格診断を活用すれば、自分らしく美しいスタイルを見つけることができるのです。
今日から、あなたも骨格診断を活用した新しい体型カバー術で、自信を持っておしゃれを楽しんでみませんか?きっと、今までとは違う新しい自分に出会えるはずです。
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